コンテンツへスキップ

「生徒の理科」総説論文・方法論文・評論投稿規定 | 生徒の理科研究所

総説論文・方法論文・評論 投稿の呼びかけ

生徒理科研究の一層の発展を図るため、生徒理科研究に関する総説論文、方法論文、評論を掲載するセクションを「生徒の理科」誌に設けました。総説論文では、生徒理科研究の特定領域について、高校・中学・小学の理科教育とこれまでの生徒理科研究をレビューして(振り返り)、今後の発展方向を考察します。方法論文では、特定の実験・調査方法または材料の取り扱い方を方法論文として出版し、より豊かでレベルの高い生徒理科研究の実現に貢献します。評論では、高校・中学・小学の理科教科書、これまでに発表された生徒理科研究論文、専門書、関係諸文書、教育現場等について、生徒理科研究の立場から議論・評論し、生徒理科研究に関する意見交換を活発化します。生徒理科研究の発展に関心のある高校・中学の理科教師、大学・大学院学生、若手研究者・大学教員、定年後の学校教師・大学教員などに投稿を呼び掛けます。


総説論文・方法論文・評論作成の基本事項

①総説論文・方法論文・評論は、生徒理科研究に関係する総説論文・方法論文・評論です。生徒理科研究の発展に関心のある高校・中学の理科教師、大学・大学院学生、若手研究者・大学教員、定年後の学校教師・大学教員などからの投稿を期待します。

②総説論文(review paper)は、生徒理科研究の特定領域について、「日本語で行われる高校・中学・小学の理科教育」と「これまでの生徒理科研究」をレビューして(振り返り)、発展方向を考察する論文です。高校・中学・小学の理科教育と、これまでに発表された生徒理科研究論文の内容をまとめてこれまでの研究動向を分析し、何が明らかにされ何が明らかにされていないのかを議論し、今後の課題を論じます。したがって、総説論文には新規性は必要ありません。しかし、過去に同様の総説等がある場合は、それを引用すると同時にこの総説が過去の総説とどのような違いがあるかを明確に述べ、この総説の意義を説明します。また、適切な大学レベルの教科書や専門書を参照・紹介することにより概念の正確な理解と分野の体系的把握を図ります。総説論文には、対象とする研究分野、文献調査範囲(教科書・論文誌名や文献名等)および調査期間を明確に述べることを求めます。総説論文出版に必要とされる基準は、「今後の生徒理科研究に役に立つ」か否か、および、データに基づき科学的な論理で書かれているか否かです。なお、調査データとした文献や参照した文献はすべて引用文献とします。総説論文セクションには高校・中学生徒が理科研究に取組む際、既知情報を体系だって把握し、新規性と独創性ある研究課題を考え出すうえで重要な役割を果たすことが期待されます。

*「日本語で行われる高校・中学・小学の理科教育」とは、「小学5年生から高校3年生までの全理科教科書と標準的な参考書に書かれていること」です。ここで「標準的な参考書」とは高校の授業補助教材としてよく用いられる「図説~」、「~図録」、「~総合資料」などです。「これまでの生徒理科研究」とは、「生徒の理科」チェック・参照必須文献、すなわち、「生徒の理科」生徒論文および日本学生科学賞受賞論文(読売新聞社)と理科研究論文集(静岡県理科教育協議会)、科学の芽賞受賞論文(筑波大学))に書かれていることです。「生徒の理科」生徒論文投稿規定参照。

③方法論文(method paper、実験プロトコール)は、実験・調査方法または材料の取り扱い方を説明し、生徒理科研究の発展に貢献するための論文です。これまでの生徒理科研究で使われている実験方法、大学等で使われている実験方法、理科教科書、様々な専門書、文献等にある実験方法を、高校・中学生が行う生徒理科研究に役立つように改変・工夫・説明した論文、あるいは、具体的に分かりやすく説明した論文が歓迎されます。したがって新規性は必要ありません。しかし、過去に類似の方法論文等がある場合は、それを引用すると同時に、生徒理科研究用にどのように修正・改変をしたのかを述べ、この方法論文の意義を説明します。方法論文には、「この方法によりどのような生徒理科研究の展開が可能となるのか」の説明が求められます。論文出版に必要とされる基準は、具体的で分かりやすい説明と、生徒理科研究の発展における意義です。なお、方法の開発や論文執筆に参照した過去の生徒理科研究論文、教科書や専門書、あるいは、大学教育等にすでに公表されている方法は、すべて引用します。方法論文セクションには、高校・中学レベルで可能なあたらしい実験方法を数多く生徒理科研究に導入・普及し、その豊かな発展に貢献することが期待されます。
*なお、新規性のある実験方法の開発については、原著論文として「生徒の理科」生徒論文またはシニア論文のセクションに投稿することができます。

④評論(opinion)では、高校・中学・小学の理科教科書、これまでに発表された生徒理科研究論文、専門書、関係諸文書、教育現場等について、生徒理科研究の立場から議論・評論(意見を述べる)します。1ページから数ページまで様々の長さです。したがって、新規性は必要ありません。しかし、過去に類似の評論等がある場合は、それを引用すると同時に、この評論の特徴と意義を説明します。評論の出版に必要とされる基準は、「今後の生徒理科研究の発展に役立つ」ことと、「科学的な論理で書かれている」ことです。なお、議論・評論の対象とする教科書・生徒理科研究論文・専門書・諸文書等はすべて引用します。評論セクションには生徒理科研究についての議論・意見交換を活発化し、生徒理科研究の発展に貢献することが期待されます。

⑤論文の対象分野は高校理科系科目のすべての分野、すなわち、生物、化学、物理、地学、応用数学、その他の分野です。当分の間は編集委員の関係で、生物、化学(生化学)、応用数学、その他の分野の論文を受け付けます。

⑥論文は未発表の論文に限ります(重複投稿の禁止)。また、「生徒の理科」への投稿中に他の論文誌等への投稿はできません。ただし、重複投稿の禁止は論文誌に関してで、会議録(各種研究発表会・学会で発表する研究概要やポスター等)には適用されません。

⑦総説論文・方法論文・評論は編集部による査読を経た上で「生徒の理科」に掲載されます。必要に応じて外部査読委員1名を加えることがあります。
「生徒の理科」総説論文・方法論文・評論査読規定 参照。

⑧論文はこのページの「総説論文・方法論文・評論原稿作成法」にしたがって作成します。この作成法に従わない原稿は受け付けません。投稿には下記の「投稿方法」にしたがって、「添状」・「論文原稿」・「図」のファイルを編集部に送ります。「再投稿」論文および「書き直し投稿」論文の投稿には、「添状」・「論文原稿」・「図」および「査読者への回答」を編集部に送ります。

⑨複数人で論文執筆した場合は指導的役割を果たした者1名を責任著者とします。責任著者は著者全体を代表して論文内容に責任を持つとともに、編集部との連絡や論文出版料の支払いなど論文出版にかかわる一切の実務に責任を持ちます。高校・中学生徒と共同で執筆した場合には、生徒を著者に含めますが、生徒は筆頭著者にも責任著者にもすることはできません。

⑩「生徒の理科」(総説・方法・評論)に掲載される論文の著作権は、「CCライセンス表示・非営利 (CC BY-NC) 」にもとづいて取り扱われます。

⑪「生徒の理科」編集部に提出される著者と責任著者に関する個人情報は、生徒の理科研究所の「個人情報の取り扱いについて」に基づき厳重に取り扱われます。

⑫総説論文・方法論文・評論の出版には、出版料の支払いが必要です。査読結果が「出版受理」となった後で支払います。出版料は「出版受理」となった論文原稿について次式で求められる額です。
論文出版料(円)=論文本文総字数 x 3(円) +20,000(円)
*ただし、すべての著者が公的機関等から研究費の補助を得ていない場合、あるいは、すべての著者が大学・大学院学生の場合は、出版料を20,000(円)だけ特別割引します。すべての著者が定年後の教師・大学教員の場合には、出版料を5,000(円)とします。また、「編集部の依頼を受けて執筆した論文・評論」の場合は出版料は無料です。(だたし、上の割引の2つまたは3つを同時に受けることはできません。)
*公的研究経費の代表的なものは以下の経費です。
科学研究費補助金(奨励研究)(日本学術振興会)
スーパーサイエンスハイスクール(文部科学省、科学技術振興機構)
中高生の科学研究実践活動推進プログラム(科学技術振興機構)
中高生の科学部活動振興プログラム(科学技術振興機構)
ジュニアドクター育成塾(科学技術振興機構)
グローバルサイエンスキャンパス(科学技術振興機構)
*論文出版料に関する契約の取り扱いは、特定商取引に関する法律に基づく表記(論文出版料)にもとづき行います。

⑬編集部と責任著者とのやり取りは原則としてすべてホームページのフォームへの入力と電子メールにより行います。

研究倫理の遵守

「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「研究倫理の遵守」と同じです。
研究倫理に反する「研究」は社会的には研究とは認められず、研究論文として出版することはできません。「生徒の理科」誌では以下の条件を満たす研究のみ、論文として受け付けます。

①研究倫理(「科学の健全な発展のために―誠実な科学者の心得ー」)を遵守している。また、中等教育における研究倫理:基礎編(一般財団法人 公正研究推進協会)を参考にしてください。
*ただし、「中等教育における研究倫理:基礎編」は、「生徒理科研究に必要な新規性とチェック・参照必須文献」に関して「生徒の理科」とは考え方が異なるので、この点についてはご注意ください。

②遺伝子組み換え実験、動物実験、あるいは人を対象とする研究を含む場合は、遺伝子伝子組換え生物等規制法動物実験等の実施に関するガイドライン人を対象とする医学系研究に関する倫理指針個人情報保護法を遵守している。微生物等(ウイルス、細菌、原生生物、線虫等)の培養・増殖実験の場合は適切な生物安全対策(バイオセーフティ)をとっている(*, **)。ヒトや動物に疾患を起こす可能性のある(BSL2以上の)微生物等の培養・増殖実験は高校レベルでは推奨しません。BSL:バイオセーフティレベル(実験に必要な生物安全対策のレベル)。

WHO実験室バイオセーフティ指針(第3版)
**個々の微生物等の実験に必要な生物安全対策は大学教員にお聞きください。バイオセーフティレベル(BSL)は
各大学で定められています。またそのレベルは固定的なものではなく、科学の発展に応じて変化します。

③著者または著者の所属組織が営利企業や団体・個人等から援助・便宜を受けた場合(利益相反)、そのことによって研究の客観性・公正性がゆがめられていない。

④論文に、第3者の権利を不当に侵害する、または、財産に不当に損害をあたえる情報、または、その可能性がある情報を含んでいない。また、編集部が生徒理科研究論文としての出版にはふさわしくないと判断する内容を含まない。

総説論文・方法論文・評論 原稿作成法

①論文は本文と図・表に分けて作成します。本文は、マイクロソフトのWord(または相当ワープロソフト)を用いて作成します。原稿用紙はA4版とし、段組みは1段、字の大きさは12ポイントとします。図・表については後に記します。

②本文の文体は、「である」調とし、常用漢字、現代仮名使いで書きます。学術用語は教科書や文部科学省学術用語集等に従います。

③本文は、「表題」、「著者名と所属先名・所属先住所」、「責任著者名と連絡先(メールアドレス)・勤務先名・勤務先住所」、「要旨」、「はじめに」、「本論」、「おわりに」、「謝辞」、「研究費補助金」、「役割分担」、「利益相反」、「引用文献」、「(英文)表題・著者名・要旨」、「図の説明」の順で書きます。「おわりに」は、結論を含みます。

④論文本文の原稿の1ページ目に、表題、全著者名、各著者の所属先と所属先住所、責任著者名、責任著者のメールアドレス、責任著者の電話番号、責任著者のFAX番号、責任著者の現在の勤務先名、責任著者の現在の勤務先住所を書きます。

⑤「表題」は簡潔で論文の内容と結論が読者に伝わるものにします。人目を引くだけで情報量の少ないものは避けます。特定の生物を材料とした場合は、「表題」にその学名(属名 種名)を斜字で入れます。(例) カイコ(Bombyx mori)。

⑥「著者名」は、実際に研究・論文執筆にかかわった者の名前とします。著者名は研究への貢献度の高い著者から順番に並べます。最初または最後の著者名を責任著者とします。高校・中学生徒と共同で執筆した場合には、生徒を著者に含めますが、生徒は筆頭著者にも責任著者にもすることはできません。「所属先」は、この論文・評論の研究と執筆が行われた学校・塾・大学等の名称とします。

⑦「責任著者」は、研究・論文執筆に指導的役割を果たした者1名で、著者全体を代表して論文・評論内容に責任を持つとともに、編集部との連絡や論文出版料の支払いなど論文出版にかかわる一切の実務に責任を持ちます。

⑧論文本文の2ページ目には、要旨・分野・追加キーワードを書き、つづけて以降の本文を書きます。

⑨「要旨」は、400字以内に論文・評論をまとめた文章です。論文検索でかかるように情報量の多い文章とします。「分野」は、関係する高校理科系科目名の1つを、生物、化学、物理、地学、数学、農業、生活、工業、その他の中から選んで書きます。「追加キーワード」には論文検索向けに論文内容を適切に表す重要語句で「表題」と「要旨」に含まれない語句を4個以内書きます。

⑩「はじめに」には総説論文・方法論文・評論執筆理由と結論とを書きます。執筆理由には、分野の意義、関連情報、先行の関係する総説論文・方法論文・評論等などの背景情報を書きます。結論には、この総説論文・方法論文・評論で取り扱った内容のまとめと結論とを書きます。また、最後に生徒理科研究の発展における意義を書きます。

⑪方法の説明では、研究対象、材料、重要な薬品と装置などは一般的名称ではなく製品名、型番、製造会社名も書き、同分野の研究者なら追試ができるように書きます。遺伝子組み換え実験、動物実験、あるいは人を対象とする研究を含む場合は、遺伝子組換え生物等規制法動物実験等の実施に関するガイドライン人を対象とする医学系研究に関する倫理指針個人情報保護法を遵守していることを記します。微生物等(ウイルス、細菌、原生生物、線虫等)の培養・増殖実験の場合は適切な生物安全対策(バイオセーフティ)をとっていることを記します(*, **)。ヒトや動物に疾患を起こす可能性のある(BSL2以上の)微生物等の培養・増殖実験は高校レベルでは推奨しません。BSL:バイオセーフティレベル(実験に必要な生物安全対策のレベル)。

WHO実験室バイオセーフティ指針(第3版)
**個々の微生物等の実験に必要な生物安全対策は大学教員にお聞きください。バイオセーフティレベル(BSL)は
各大学で定められています。またそのレベルは固定的なものではなく、科学の発展に応じて変化します。

⑫「本論」には、「総説論文・方法論文・評論作成の基本事項」の③④⑤に書かれた内容を書きます。内容の区切りに応じていくつかの節に分けて書くことができます。

⑬「おわりに」には、本論のまとめと、結論を書きます。また、生徒理科研究の発展における意義を書きます。

⑮「謝辞」には、研究・論文執筆で協力を受けた人に対する謝辞を書きます。「研究費補助金」には、研究経費や論文出版料の支援を受けた場合は、その名称を書きます。支援を受けていない場合は「研究費補助金はなし」と書きます。「役割分担」には、著者が複数の場合、各著者毎に、役割を簡潔に書きます。単著の場合は書く必要はありません。

⑯「利益相反」には、この研究課題に関して著者または著者の所属組織が営利企業または営利追求団体や個人からうけた援助・便宜について書きます。企業・団体・個人名とうけた援助・便宜の内容を書きます。ない場合は「利益相反はなし」と書きます。

⑰論文・評論は、一般的に明らかなことや先行研究・論文等で明らかにされていることはすべて出典(引用元)を明らかにしながら書きます。著者がこの研究で明らかにしたことあるいはあらたに提起した考え方以外の内容はすべて引用元を明らかにしなければなりません。あいまいな伝聞や引用元の不明なことがらについては科学情報としては引用できません。引用は、「高校・中学・小学の理科教育とこれまでの生徒理科研究」、すなわち、小学5年生から高校3年生までの全理科教科書と標準的な参考書および「生徒の理科」チェック・参照必須文献にある情報については、論文内容に関係するものはすべて引用します。一方、その他の査読有り論文誌に発表された論文、専門書等の情報は、それを参照・利用する場合は引用します。査読なしの紙誌に発表された報告や論文は信頼性が担保されていません。しかし、著者がそれを信頼できる情報と評価し、参照・利用する場合は引用します。著者や責任者が特定できない報告・論文や情報は、信頼できる科学情報とみなすことはできず、引用できません。インターネット上のホームページは重要な情報源ですが、そこから得られる情報の取り扱いには注意が必要です。インターネット上にある情報は基本的には原文献にまでさかのぼり、上記と同様の取り扱いをします。原文献(根拠データ)の示されないブログ・ツイッター等の記事やホームページ情報は根拠ある科学情報としては引用できません。機器・ソフトの使用方法や科学法則の説明など有用な情報がホームページ上にありますが、これらの中には残念ながら著者名が明記されていない情報があります。このような著者名のあいまいな情報は「信頼できる科学情報」とはみなせません。しかし引用せざるを得ない場合は、自ら確かめるなどして自分が記事の信頼性に責任をもつことができるなら引用できます。しかし責任を持てない場合は引用してはいけません。
*「標準的な参考書」とは高校の授業補助教材としてよく用いられる「図説~」、「~図録」、「~総合資料」などです。「生徒の理科チェック・参照必須文献」とは、「生徒の理科」生徒論文および日本学生科学賞受賞論文(読売新聞社)と理科研究論文集(静岡県理科教育協議会)、科学の芽賞受賞論文(筑波大学)に書かれていることです。「生徒の理科」生徒論文投稿規定参照。

論文は、一般的に明らかなことや先行研究等で明らかにされていることはすべて「出典(引用元)」を明らかにしながら書きます。著者がこの研究で明らかにしたことあるいはあらたに提起した考え方以外の内容はすべて引用元を明らかにしなければなりません。あいまいな伝聞や引用元の不明なことがらについては科学情報としては引用できません。「出典(引用元)」は本文中に「著者名(発表年)」を記入することにより示します。ただし、著者が3名以上の場合の著者名は「第1著者名ほか」とします。著者名は姓だけを書きます。ホームページ情報で発行年が不明な場合には(ホームページ)とかきます。
(本文中での引用のし方
(2名の時)――――この変化は常温では起こらない(村辻・村辻,2018)。
(3名以上の時)――――村辻ほか(2010)はこの現象を――――――
(発表年の不明なホームページ情報)ーーー生徒の理科研究所(ホームページ)ーー
(単行本や教科書等の厚い文献で発行年だけでなく特定のページを指定する場合)ーーーー(村辻ほか, 2021:203)ーーーー

⑲「引用文献」には、本文中に引用したすべての文献の文献情報を書きます。本文中に引用しなかった文献は書きません。ローマ字で表した時のABC順でリストします。文献情報の書き方は引用文献の種類により異なります。論文誌に掲載された論文の場合は、全著者名、発行年、論文の表題、掲載論文誌名、巻(号)、ページを書きます。単行本の場合は、著者名、発行年、本の表題、出版社名を書きます。編集(監修)本に掲載された論文の場合は、論文著者名、発行年、論文(章)の表題、本の表題、編集(監修)者名、出版社名、論文ページを書きます。教科書や参考書は単行本と同様に書きます。ただし、教科書や標準的な参考書で著者が5名を超えるときは、著者名は監修・編集者(または代表者)名と「他~名」とを書きます。さらに教科書の場合は教科書名のあとに「高校教科書」など、教科書とわかるように書きます。web論文誌やweb書籍の場合は、一般の論文誌や書籍と同様に書き、最後にDOI(デジタルオブジェクト識別子)(ある場合のみ)を書きます。論文コンテスト受賞論文の場合は、著者名、コンテスト実施年、論文の表題、コンテスト名、受賞名を書きます。一般のwebページの記事の場合は、記事著者名(ページ責任者・団体名)、発行年または最終更新日(記載のない場合は「ホームページ」と書く)、記事表題(ページ表題)、サイト名(~ホームページ)、ページアドレス(https://)、閲覧日時(yy/mm/dd)を書きます。具体的な書き方は、下の例や「見本論文」を参考にしてください。なお、単なる投稿サイトのweb記事や、記事著者名(ページ責任者・団体名)あるいはサイト責任者名(団体・会社名)のないweb記事は原則として引用することはできません。しかし、自分の責任で引用する場合は、上の一般webページ記事と同様に引用情報を書きます。

(「引用文献」での書き方)
論文誌に掲載された論文の場合  村辻理男・村辻秀雄(2018): あたらしい細胞観察法、生徒理科研究 4(2):16-31.
単行本の場合  村辻理男(2018): あたらしい細胞観察法,生徒の理科出版.
編集本に掲載された論文の場合  村辻理男(2016): あたらしい細胞観察法、これからの生徒理科研究、村辻理科子(編)、生徒の理科出版、56-85.
教科書の場合 村辻理男 他6名(2015):生物 高校教科書、生物出版。
論文コンテストの受賞論文  村辻理男(2017): 新しい細胞観察法、第3回学生理科研究コンテ、優秀賞.
一般webページの場合  生徒の理科研究所(ホームページ): 「生徒の理科」とは、「生徒の理科研究所」ホームページ、https://seitonorika.jp/journaltop/、2018/07/26

⑳「(英文)表題・著者名・要旨」は、前記の表題・著者名・要旨の英訳です。

(21)「図表の説明」は、図の下につける表題と説明です。図の説明は、「図」のファイルには入れずに、本文の最後に「図の説明」としてまとめて書きます。図1、図2というように図に通し番号をつけ、各図について表題と説明を書きます。図に入れた矢印や記号の説明も書きます。一方、表の表題は「表」のファイルに表の一部として表の上に書き入れます。表の説明は、「図の説明」につづき、「表の説明」として書きます。

(22)「図・表」は、各図・表について出版論文に載せる時の大きさで作成します。図には(写真やグラフ、模式図、数式)を含みます。出版論文の用紙サイズはA4版、段組みは2段となるので、この段幅、ページ幅を考慮しながら図・表の大きさを決めます。

(23)図・表の合計数は、7個以下とします。図・表の数が多い時は複数のものを1つの組図にまとめ、合計数を7個以下とします。図と表を合わせて1つの組図とすることもできます。

(24)グラフの作成にはExel、写真の処理はPhotoshopまたは相当の画像処理ソフト、模式図の作成はPowerpoint、表の作成はExelを用いると便利です。すべて出版論文に載せる時の大きさで作成します。これらで作成した原図をPowerpointの「デザイン・ページ設定・スライドサイズA4・スライド縦(19cmx27.5cm)」のページにはりつけ、矢印や記号を入れたり、複数の図を組み合わせたりして最終的な図を完成します。 各図・表はべつべつのPowerpointページに作成します。図・表に入れる字・線の大きさと太さは、論文印刷時の大きさ・太さを考えてきめます。

(25)最後にPowerpointファイルから解像度300dpiのJPEGファイルを作成します。windowsパソコンでは通常の保存では解像度300dpiのJPEGファイルを作成することはできません。A4版で作成したPowerpointファイルから解像度300dpiのJPEGファイルを作成する方法はつぎのとおりです。A4版(19cmx27.5cm)で作成したPowerpointの図を、「デザイン・ページ設定・スライドサイズ設定」で「ユーザー設定・幅76cmx高さ110cm」に設定変更して4倍に拡大し、さらにこの図・表を「表示・ズーム」で25%に設定して縮小し、ほぼA4サイズとします。この状態で文字サイズなどを調整して図を修正・完成し、「名前を付けて保存」で「JPEGファイル」「現在のスライド」で保存します。このJPEGファイルをPhotoshopに取り込み、「イメージ・画像解像度」の「ドキュメントサイズを19cmx27.52cm、解像度300pixel/inch」と設定するとA4版、解像度300dipのJPEGファイルができます。ここで図・表だけを適切な大きさに切り取り、新しい図を作りJPEGで保存すると目的の300dpiの図のファイルとなります。
(見本)投稿論文図表

投稿前チェック

「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「投稿前チェック」と基本的に同じです。だだし、2.と6.は次のように変更します。

2.「総説論文・方法論文・評論作成の基本事項」の②③④にある出版に必要な条件をすべて満たしている。また、この論文が生徒理科研究の発展にはたす役割が書きれている。

6.論文出版には出版料の支払いが必要です。出版料は「出版受理」となった論文原稿から次式により求められる額です。論文出版料(円)=論文本文総字数 x 3(円)+ 20,000(円)
*ただし、すべての著者が公的機関から研究費の補助を得ていない場合、あるいは、すべての著者が大学・大学院学生の場合には出版料を20,000(円)だけ特別割引します。すべての著者が定年後の学校教員・大学教員の場合には出版料を5,000(円)とします。また、「編集部の依頼を受けて執筆した論文・評論」の場合は出版料は無料です。(だたし、上の割引の2つまたは3つを同時に受けることはできません。)

査読委員の推薦 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「査読委員の推薦」と同じです。

添状の書き方 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「添状の書き方」と基本的に同じです。ただし、「出版意義」に次の一項を加えます。「④この論文の生徒理科研究の発展における意義」

「査読者への回答」の書き方 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「査読者への回答の書き方」と同じです。

論文の投稿方法(新規投稿) 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「論文の投稿方法(新規投稿)」と同じです。

再投稿論文の作成と投稿方法 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「再投稿論文の作成と投稿方法」と同じです。

*前回投稿の査読結果が「書き直し再査読」であった場合の「再投稿」 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「前回投稿の査読結果が「書き直し再査読」であった場合の「再投稿」」と同じです。

*前回投稿の査読結果が「書き直し受理」であった場合の「書き直し投稿」 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「前回投稿の査読結果が「書き直し受理」であった場合の「書き直し投稿」」と同じです。

*前回の投稿の査読結果が「受理」であった場合の「書き直し投稿」 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「前回の投稿の査読結果が「受理」であった場合の「書き直し投稿」」と同じです。

論文出版料の支払い 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「論文出版料の支払い」と基本的に同じです。ただし、③はつぎのように変更します。

③ただし、すべての著者が公的機関から研究費の補助を得ていない場合には、出版料を10,000(円)だけ特別割割引します。すべての著者が大学・大学院学生の場合には出版料を20,000(円)だけ特別割引します。すべての著者が定年後の学校教員・大学教員の場合には出版料を5,000(円)とします。また、「編集部の依頼を受けて執筆した論文・評論」の場合は出版料は無料です。(だたし、上の割引の2つまたは3つを同時に受けることはできません。)

「最終投稿」の方法 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「最終投稿」の方法」と同じです。

ゲラ刷りの校正方法 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「ゲラ刷りの校正方法」と同じです。

web掲載論文のチェック 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「web掲載論文のチェック」と同じです。

掲載論文の社会的公表・保存措置 「生徒の理科」(生徒)論文投稿規定の「掲載論文の社会的公表・保存措置」と同じです。